独郵便・物流大手「ドイツポストDHL」、電動小型商用車の生産能力を倍増
ドイツの郵便・物流大手のドイツポストDHLグループは11日、子会社のストリート・スクーターが生産する集配業務用の電気自動車「ストリート・スクーター」の生産能力を年内に2倍に拡大する計画を発表した。
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ノルトライン・ヴェストファーレン州に新たな生産拠点を設け、生産能力を現在の年1万台から2万台に引き上げる。同社はさらに、現時点から直ちに、「ストリート・スクーター」を外部に販売すると発表した。
年内に生産する車両の少なくとも半数は、自治体や戦略提携先、国内および欧州域内の事業者などの外部に販売する計画。
また、ドイツポストDHLは現在、約2,500台の「ストリート・スクーター」を自社の書簡・小包配送業務に投入しており、これを年内に少なくとも2倍に拡大する計画。
ストリート・スクーターのラインアップには、「Work」(積載容量:約4立方メートル)、「Work L」(約8立方メートル)のほか、電動自転車「Work S」と電動三輪自転車(トライクル)「Work M」もある。
「Work」の航続距離は約80キロメートルで、販売価格はベースモデルで3万2,000ユーロからとなっている。
■ 第2工場をNR州に、第3拠点の可能性も視野
ドイツポストDHLのユルゲン・ゲルデス取締役(郵便・電子商取引・小包担当)が地方紙『ライニッシェ・ポスト』に明らかにしたところによると、同社は現在、ストリート・スクーターをドイツに2,500台、オランダにも100台を投入している。
第2工場の立地については、旗艦工場のあるアーヘンと同じノルトライン・ヴェストファーレン州内に設置すれば、幹部社員やエンジニアがコミュニケーションを取りやすい、と説明する。今回の生産能力の増強では、数百人の新規雇用を見込んでいる。さらに、第3拠点を設けるとしたら、顧客の近くになるだろうとの見解も示した。
同取締役によると、「ストリート・スクーター」は欧州連合(EU)域内で使用できる。将来は、海外市場への進出も視野に入れており、長期的には世界の10工場で年10万台を生産する可能性もあり得るとの見方を示した。
また、ゲルデス取締役によると、外販に関しては、国内の数百の整備工場とネットワークを構築しており、メンテナンスサービスなどに対応できる体制をすでに整えている。
ソース:http://fbc.de/auto/ai15236/
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