プノンペンの繊維工場でボイラー事故が発生するのは、この3週間以内で2度目のことである。
プノンペン工業・手工芸省のNeth Mony Ponnaka局長は昨日、特別チームがChan Seng Heng衣料工場の捜査を行っていることを発表した。同工場は4月1日に開設され、同省には登録されていなかった。
「彼らは間違いを犯しており、我が省はそれに気づいていませんでした。オーナーと話はしますが、同社からはライセンスが(同省に)提出されておらず、手工芸管理法第23条に違反しています。」とMony Ponnaka氏は述べた。
警察の発表では同工場には20名の従業員がいるが、電話には応じなかった。Mony Ponnaka氏によると、ボイラーは「中古でとても古かった」という。
Stung Meanchey地方自治体警察副本部長のEm Thea氏は、爆発が土曜日の昼休み中に起こり、警備員のSeurth Phal(27)と清掃員のKong Phanny(61)が死亡したことを発表した。
「爆破状況がとても悪かったため、もし労働者達が工場内にいたとすれば負傷者はもっと多かったでしょう。」とThea氏は述べた。
4月9日に工場を訪問したところ、木材燃焼ボイラーが爆発により壁や天井が吹き飛び、工場中の床や通りに破片が飛び散っていたことが判明した。ボイラーの大きな金属部品は爆発発生箇所から50メートルの場所にまで到達していた。
事故発生時、労働者のSam Heurn(35)は工場から100メートル離れた場所で昼食をとっていた。「まるで大きな爆弾が爆発したような感じでした。」現場に駆け寄ったところ、Kong Phannyが血を流しているのを発見したという。
「電話で息子を呼び、病院に連れて行くよう彼女は言いました。私はショックでとても怖かったです。」
Phannyの息子Khoun Sambo(30)は、母親がクメール・ソビエト友好病院で息を引き取ったことを明かした。Samboは4万米ドルの賠償金を求めて警察に告訴するつもりであるという。
一方関係当局は、事故発生時には不在であったボイラー技術者を捜索中である。
ミンチェイ地区警察署の刑事犯罪課のHur Meng Varng副主任によると、工場の株主が尋問のため拘留されているという。
「我々が尋問した男性によると、ボイラー捜査の担当者はまだいなかったとのことでした。」ボイラーを取り付けるために雇われ、機械にひびが見つかったため修理のため金曜日に工場に来ていたという”Oum”(35)が容疑者として特定されたため、男性は解放されたとMeng Varng氏は述べた。
連帯センターのWilliam Conklin氏によると同工場はカンボジア縫製製造業協会(GMAC)に登録されておらず、同産業の法規制ギャップを象徴する下請け業者である可能性が高い。
「(政府、)ブランド、(輸出許可を所持しているため下請けを出している)GMACの工場などの主要事業者は全て、こうした工場を規制・監督し、少なくとも法律を遵守していることを確かめる義務を負っています。」とConklin氏は述べた。
今回の爆破事故は、Levi Strauss社やオランダC&A社の衣料を生産するZhen Tai社の工場で起きたボイラー事故に続くものである。
Zhen Tai社の事故では1名が死亡、7名が負傷したが、同工場はGMAC及び国際労働機関の監督プログラムに登録されていた。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2830.html
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