住友商事がブラジルで鍛造品製造・販売事業会社を設立
住友商事は3月29日(水)、日本製鋼所およびブラジルの鉄鋼メーカーGerdau S.A.(ゲルダウ)と共に、 ブラジルにおける風力発電向け鍛造品製造販売事業を目的とする合弁会社Gerdau Summit Aços Fundidos e Forjados S.A.(ゲルダウサミッチまたはゲルダウサミット)を設立したと発表した。
この記事の続きを読む
ゲルダウサミッチは2016年1月に出資者間で基本合意し、2017年1月に会社登記が完了したとのこと。2017年3月28日には同社にて開所式が開催された。 開所式にはピンダモニャンガバ市長にほか、国内外から約100名が参列した。
ゲルダウサミッチは、 ゲルダウの既存事業である鋳鍛造製品の製造・販売事業に加え、 風力発電用鍛造製品の製造・販売事業に取り組むとのこと。
同社によると現在ブラジルでは総発電量の約7パーセントを風力発電が占めているが、政府の風力発電導入政策も後押しとなり、この割合が2020年には11パーセントまで増加すると予測されているという。現在約430か所の風力発電所が、2020年までに新たに約330か所増加するとも言われているとのこと。
このような状況を受け、 ゲルダウサミッチは約2.8億レアル(約100億円)の設備投資を行い、年間生産量50,000トンの生産設備を完備する計画だという。
また、鋳鍛造品は幅広い産業に必要な素形材であることから、同社は、風力発電用鍛造品に限らず、オイル・ガス分野向け製品など、ブラジルを含む中南米の経済成長に応じて需要が増大することが見込まれているとしている。
住友商事は、インフラ事業や関連部品の販売を通じて培った知見やネットワークの活用、日本製鋼所は長年にわたる鋳鍛鋼製品の製造技術・品質管理技術・ノウハウの供与により、ゲルダウサミッチの事業に貢献して、中長期的な成長余力が大きい中南米地域の産業発展ならびに経済成長に寄与するとしている。
Gerdau Summit Aços Fundidos e Forjados S.A.(ゲルダウ・サミッチ・アソス・フンジードス・イ・フォルジャードス・ソシエダージ・アノニマ、2017年1月設立)の資本金は約114億円。出資比率はゲルダウ59% 住友商事39%、日本製鋼所2%。従業員数は約430人。主な事業は風力発電関連の鍛造製品、鋳鍛造の製造・販売。
(文/麻生雅人、写真提供/住友商事)
写真上は開所式の模様、写真下はゲルダウサミッチ。ゲルダウの敷地の約40%を借りて操業を行っている
ソース:http://megabrasil.jp/20170329_34785/
■関連記事
・中国、チリ、エジプトがブラジルからの食肉輸入再開を決定
・ブラジルの食肉業界・贈収賄事件はなぜ起きたのか
・ブラジルで、貿易手続き簡素化のための新システム稼働開始
・ブラジルの大学が、鶏肉の鮮度が一目でわかるラベルを開発
・ドル安傾向でブラジル人の国外消費が急増
最新ニュース
-
- 香港
- 香港:渡航シーズン、海外でデング熱などに注意 2022年12月8日
-
- インドネシア
- インドネシア:TOD投資フォーラム 日イの事業者ら覚書 都内 2022年12月6日
-
- 香港
- 香港:小売業総売上高、10月3・9%増 2022年12月2日
この記事の提供会社
MEGA★BRASIL
-
- インドネシア
- インドネシア:国内で7店舗オープン ユニクロ
-
- インドネシア
- 首都圏広域で停電 MRT、信号も停止
-
- インドネシア
- ジャカルタの大気汚染が世界最悪に、マスク着用必要なレベル
-
- シンガポール
- シンガポール国民の過半数が「新年度予算案」を支持
-
- その他ヨーロッパ
- なぜ日本では「落とし物」をしても必ず返ってくるのか? 5つの理由