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アサイーの屋台でもおなじみ、ヴェロペーゾ市場が創設390年

 
この日は市場で創設390年を祝って、全長10メートルにわたる長蛇ケーキが作られ、市場に来る人々にふるまわれた。そのほか、ベレン市でも数々の記念イベントが開催された。
 
ヴェロペーゾ市場はグアジャラ湾岸に造られた市場で、作られたのは1627年3月27日のこと。鮮魚などを扱う建物のほか、衣料、野菜、果物、フード、香料、薬草、アクセサリーなどさまざまな商品を扱うバラックが集まる。
 
東京ではスイーツとしておなじみのアサイーは、本場のこの地域では貴重な栄養源として日常的に食べられている食材で、干しエビや魚フライ、ファリーニャなどと一緒に食べることが多いが、そんな、食事としてのアサイーが食べられる屋台もこの市場にはある。
 
統計と社会経済の共同研究局(DiEESE)パラー州支部によると、市場は約3万平方メートルの大きさがあり、毎日5万人もの人が訪れ、1日で100万レアル(約3億5400万円)のお金が動くという。
 
市場が「ヴェロペーソ(ヴェール・オ・ペーゾ、重さを見る)」と呼ばれている理由は、市場ができる以前からこの場所に税関があり、ポルトガル王朝に物資を運ぶ際正確に物資の重量を測量していたため、このあたりはヴェロペーソと呼ばれていたためだという。
 
記念すべき創設390年のこの日は、朝6時に花火が打ち上げられ、この市場でのセレモニーの名物となっている数々の競争競技が開催された。
 
開催された競争はどれも地元の名産品にまつわるもので、硬い殻に包まれているカスターニャ・ド・パラー(ブラジルナッツ)の殻割り競争、マカシェイラ(キャッサバ芋)の皮むき競争、タピオカ粉のふるいかけ競争、アマゾンフルーツのひとつクプアスの過食部分である果肉集め競争、エビの皮むき競争、アサイーの早飲み競争、魚フライとファリーニャ(キャッサバ芋からつくる料理の付け合わせ用の粉)のセットの準備競争などが行われたという。
 
(文/麻生雅人、写真/Tássia Barros- Comus)
 
ソース:http://megabrasil.jp/20170328_34755/
 
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