スコットランド自治政府議会は、28日夕方(現地時間)英国からの独立の是非を問うために、2014年に続く2度目の住民投票の実施を英政府に求める動議を採決し、賛成多数で成立した。かねてからスコットランドはEU残留派であった。
それを受けて、英国メイ首相は「離脱交渉には英国が団結して立ち向かわなければならない」と述べ、独立への住民投票は今するべきことではないと批判し、ひとまずの団結を求めた。
EUは英国が離脱決定前に約束した、EU予算の分担金で最大600億ユーロ(約7.3兆円)の支払いをしないと交渉に応じない姿勢を見せている。独立後、移民は規制する一方、EU単一市場とは自由貿易協定(FTA)を結び連携を続けたい英国だが、2年間の交渉期間は耐久戦となりそうだ。
そこで新たに浮上した、国内スコットランド独立問題。メイ首相は国内外の問題に同時に対処せざる追えず、頭を抱える。EUへ離脱通告がされるのはもう間もなくだ。
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