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カンボジアの製造業、アパレル工場を中心に力強い成長を記録

  
カンボジア工業手工芸省の2016年年次報告書のデータによれば、直近5年間でカンボジア国内の工場数は74%増加している。2012年の工場数が907であったのに対し、2016年の合計は1578となっている。
 
60億米ドル規模を誇る繊維産業は、依然として国内の主要産業であり、GDPの10%以上を占め、60万以上の雇用を提供しているが、近年になってその他の産業部門も強い伸びを見せている。
 
2016年までの5年間で繊維工場の合計数は60%増加し、合計数は1000を超過した。一方、食品・飲料・煙草の生産工場は同期間中82%増加・合計数が135となり、製鉄加工工場は141%の急増・合計数が111となった。
 
家具、プラスチック、製紙、電気器具関連など、その他の工場に関してもベースとなる工場数は少ないものの、急速な成長を見せている。
国家最高経済評議会のシニアアドバイザーであるMey Kalyan氏によれば、産業開発戦略を採用したカンボジア政府は、労働集約型の衣服製造から付加価値のより高い様々な製品への移行を積極的に行っているという。
 
「経済成長や政府の姿勢の変化を受けて産業のトレンドが変わり始めました。」「産業部門は多様化しつつあります。食料品や飲料品の工場が増えているだけでなく、エレクトロニクス工場なども拡大しています。」とKalyan氏は述べた。
 
同氏によれば、エレクトロニクスや自動車部品関連の新工場はより高い収益を上げる傾向にあり、衣服製造以外の産業の成長は歓迎すべきものであるという。またこうした産業は新しい技術をカンボジアにもたらし、現地産業をバリューチェーンの一環に押し上げ、現地の労働者のスキルセットを広げていくという。
エレクトロニクスや自動車部品の生産に電力の安定供給は必要不可欠であり、とりわけ特別経済地区においては、安価で安定した電力供給が重要であることを政府が認識するようになったとKalyan氏は述べた。
 
「政府は今、産業や投資家にとって電力が基本的必需品であること理解し、その質の向上に焦点を当てています。」
省庁の報告書によると、工場数の増加が工業製品収入の増加につながっているという。繊維製品を含む工業製品の輸出額は過去5年間で77%増加の95億米ドルに達し、国内生産による収入が約3倍増の21億米ドルとなっている。
 
カンボジア工業手工芸省のスポークスマンOum Sotha氏によると、2015年から2025年にかけた政府の10年間の産業成長戦略では、次5年間でさらに30%〜40%拡大することを計画しているという。
 
以前の方策とは違い、現在の戦略では全ての省庁や政府機関が同じシナリオを追っていると説明し、「新しい方策がカンボジア産業の発展を促進します。」とSotha氏は説明した。
「カンボジアの産業発展に関しては政府が指針を定めており、全ての省庁が方向性を同じくしなければなりません。」
 
カンボジア商工会議所のNgoun Meng Tech局長は、最近の産業化の高い成長率は政府にとって前向きな結果であることは確かであるが、やらなくてはならないことはまだまだ沢山あると述べた。
「発展の余地はまだあります。すべての力を出し切れれば、収益成長率 はまだ伸びると考えています。」と彼は述べた。
 
しかしながら今後の成長は、投資家への魅力的なインセンティブの提示や官僚制の縮小などの、政府の対応に左右されるという。
 
「投資家達は行政サービスに対し依然として不満を持っています。」
「カンボジア国内で事業を行うことに関してはすでに満足している投資家も多いので、もしこの部分さえ迅速に改善されれば、より多くの投資家を引き付けることができると思います。」とTech氏は述べた。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2791.html

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