まだ37%もある?!米トランプ大統領を底堅く支持する白人労働者の存在
米国のドナルド・トランプ大統領の支持率が37%、不支持率が58%となったことが発表された(ギャラップ調査)。1月下旬の就任以来最低の水準となったが、むしろまだ37%もあるのかという捉え方のほうが正しいのではないか。「アメリカ第1主義」を掲げ、公約していた大型減税やインフラ投資は具体性に欠け、保護主義への批判も高まっている。その中で未だトランプ氏を支える37%のアメリカ国民に注目した。
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トランプ氏は、歴代大統領の最短記録で不支持率が半数を超えていた。ロナルド・レーガン元大統領からトランプまで、各大統領の不支持率が過半数を記録するまでにかかった日数は、以下のとおりとなっている。
ロナルド・レーガン 727日(約2年)
ジョージ・ブッシュ 1,336日
ビル・クリントン 573日
ジョージ・W・ブッシュ 1,205日
バラク・オバマ 936日
ドナルド・トランプ 8日
そして、就任から2ヶ月を迎えた今、不支持率は37%まで低下した。公約していた大型減税やインフラ投資政策には具体性がなく、イスラム教徒の入国禁止令や国境税の調整には世界から批判の声が集っている。その中で、未だ37%ものアメリカ国民から支持されてているのはなぜか。
やはり、底堅いのは白人労働者からの支持だ。市民や難民により職につけなかったアメリカ白人労働者の不満は大きかった。たしかに、トランプ氏就任後に米国では2カ月連続の雇用20万人増加を記録した。そして、トランプ大統領が掲げる「過去最大の雇用創出」は「良いインフレ」を起こしつつある。その恩恵を受けた白人労働者からの支持は底堅く、一定水準の支持を保っているのである。
一方、そういった層からの支持が生命線であることは拭えない。しかし、共和党が検討している医療保険制度改革法(オバマケア)見直しを支持しているトランプ氏だが、もし実施されることになれば、2018年には無保険者がオバマケア継続の場合に比べ1400万人増加。20年以降は高額な保険料を支払えない低所得の無保険者が増えることとなる。そうなれば、生命線である支持層である白人労働者の支持離れも起こりかねない。いずれにしても、生命線を失えば就任数ヶ月で崩壊するということも起こりかねない。
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