ベトナム市場に廉価なファストファッションが参入【前編】
お手頃価格の国際ファストファッションブランドが続々とベトナムに参入して競争を促すことにより、ベトナムの顧客にさらに多くの選択肢を提供する結果となっている。
この記事の続きを読む
競争の激化
2月初旬にH&Mベトナムは、ハノイに第1号店をオープンすることを発表した。Inside Retail Asiaは、このスウェーデンのブランドが既にスタッフ募集を開始していると報じた。
この募集広告によると、第1号店の敷地は2000平方メートルもあり、約100人のスタッフはベトナムで正式にオープンする前に3〜5ヵ月間も海外トレーニングを受けることになっているという。
H&Mはまた、ホーチミン市のVincom Thao Dien(第2区)に2号店となるショールームを開店し、そのスタッフを募集する予定としている。
今回のH&Mのベトナム進出は、ほとんどのブランド競業他社が既に先行して進出しているため、当然の成り行きと捉えられている。
国際的なライバル企業のMangoはベトナムに進出したブランドの中で最も古く、2004年にホーチミン市に第1号店をオープンし、2015年には国際標準のMango Mega Storeチェーンの展開を開始した。
Mangoの各店舗は、Mango Women、Mango MenとMango Kidsの3つの主要製品ラインを取り揃え、少なくとも1000平方メートルの敷地を構えている。現在ベトナムにはハノイとホーチミン市に、4つのMango Mega Storeを含む11のMango店舗がある。
低価格の英国ファッションブランドであるTopshopは、2013年にベトナム市場に参入した。TOPSHOP / TOPMANは、若者向けストリートスタイルのファッションブランドである。TOPSHOP / TOPMANの1号店はBitexco Financial Tower(ホーチミン市)に開店され、続いてハノイに2号店がオープンした。現在では、ハノイとホーチミン市にTOPSHOP / TOPMANの店舗が全部で4店舗ある。
半年前の2016年9月にファストファッションブランドZaraが、Vincom Dong Khoi(ホーチミン市)に2400平方メートル以上の広さを持つベトナム第1号店をオープンさせた。 Zaraはオープン当日に55億ベトナム・ドン(24万1000米ドル)もの収入があったことを明らかにした。
都市部の生活水準が向上するにつれ、衣料品に対する需要も高まってきた。また若者らは世界の最新トレンドに敏感に反応するようになってきており、このことは各ブランドにとって追い風となっている。
しかしブランドの進出が多くなるほど競争が激化することになる。ベトナムの顧客らはこうした競争によって恩恵を受けるが、こうしたブランドがベトナム内に販売網を拡大していけば、海外から製品を輸入している中小の輸入仲介業者が駆逐されるのは必至である。
Photo by Mike Mozart on Flickr
(後編へ続く)
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2784.html
最新ニュース
-
- 香港
- 香港:渡航シーズン、海外でデング熱などに注意 2022年12月8日
-
- インドネシア
- インドネシア:TOD投資フォーラム 日イの事業者ら覚書 都内 2022年12月6日
-
- 香港
- 香港:小売業総売上高、10月3・9%増 2022年12月2日
この記事の提供会社
Digima〜出島〜
http://www.digima-japan.com/
-
- インドネシア
- インドネシア:国内で7店舗オープン ユニクロ
-
- インドネシア
- 首都圏広域で停電 MRT、信号も停止
-
- インドネシア
- ジャカルタの大気汚染が世界最悪に、マスク着用必要なレベル
-
- シンガポール
- シンガポール国民の過半数が「新年度予算案」を支持
-
- その他ヨーロッパ
- なぜ日本では「落とし物」をしても必ず返ってくるのか? 5つの理由