2017年3月14日

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独フォルクスワーゲンが、スズキを見限り(?)、インド大手タタと業務提携

独フォルクスワーゲンが、スズキを見限り(?)、インド大手タタと業務提携

ドイツ自動車大手フォルクワーゲン(以下VW)と、インドの大手タタ自動車が、戦略的提携に向けた覚書を交わしたことを発表した。

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インドの自動車市場でもっとも大きなシェアを誇るメーカーといえば、日本のスズキが有名だ。
1980年代よりインドでの軽自動車販売をスタートさせ、すでに30年以上の長きに渡ってインドの消費者に親しまれてきた。
  
現在、スズキのインド国内における自動車シェアの割合は、4割以上という驚異的な実績。
しかし、ドイツVWは、そのインド市場で圧倒的なシェアを誇るスズキとの業務提携を、2015年に解消しているという事実がある。
  
そもそもタタ自動車は、インド最大の財閥タタ・グループ傘下の自動車メーカーであり、インド国内のシェアも、乗用車では4位、商用車ではトップを誇る。
 
いわば、スズキとはライバル関係にあり、今回のVWとタタの業務提携は、インド国内でのさらなるシェア率の増加を目指すスズキにとっては、よりシビアな状況に変化していくことも予想される。
  
一方、タタ自動車は、2009年に20万円以下という10万ルピーの超低価格車「ナノ」を発売するなどして、スズキへの巻き返しをはかったものの、いまだ苦戦を強いられている状況だ。
今回のVWとのアライアンスは、ライバルであるスズキを追い抜くための絶好の機会でもある。
  
徐々に人口が減少していく中国に対して、2030年には15億人に到達、さらに2050年には17億人に達すると言われているインド市場。
  
今後もこのようなインド進出企業同士の競争は、その大小問わず、あらゆる業種業態で見られる現象となるだろう。
 
Photo by B Balaji on Flickr

>>あわせて読みたい 『NTTドコモのインド撤退を巡る交渉で、インド財閥大手タタが1,300億円支払い和解』

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