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フィリピンにて7年連続でHIV(エイズ)感染者が増加

 
こういった中、買春行為をなど通じてリスクの高いエイズ(HIV)についての、2016年度の報告がフィリピン厚生省より発表された。

これによると、2016年度のエイズ(HIV)感染者数は9264人となり、内訳はひと免疫不全ウイルス (HIV)は8151人、後天性免疫不全症候群 (AIDS)は1113人となっていて、死亡者は439人であった。
 
年間感染者数1万人に迫るこの感染者数字は2000年以来、毎年1000人以上の増加を示していて、2015年の場合では感染者数7831人のため、2016年の増加数1433人は急激な増加を表している。

 
なお、2016年12月の感染者数は750人、死亡者数は37人となっている。

 この12月の感染についてだが、性交渉による感染が734例(97.8%)で、その内男性同士による性交渉感染が649例(88%)と報告されている。

 
  
また、同性愛同士の交渉による感染が408例、両性交渉による感染が241例、異性同士の性交渉による感染が85例となっている。

 性別の感染者数では男性が大半を占め721例あり、女性は29例でこの中には妊娠中の例も含まれている。

 年齢別では15歳から24歳の若い世代が221例となっていて、この若年層は性産業に携わっていたのではないかとみられている。

 地域別ではマニラ首都圏が一番多く267例、次いでカラバルソン地方(バタンガス、カヴィテ、ラグナ、ケソン、リサール各州)136例となっている。

 
  
2016年度報告と共にフィリピン厚生省は3月8日、最新のエイズ(HIV)感染者数を発表し、2017年1月の感染者数は844人で、これは前年同月と比べて5%増の過去最高を記録し、国内におけるエイズ(HIV)蔓延の勢いは止まらず危機的な状況になっていることを示している。

 
  
なお、この厚生省発表の数字は検査所に訪れた人から作成されたもので、感染していても検査を受けていない例も多く、特に性産業に従事する人の検査割合は少ないと見られ、買春に来た外国人が知らずに感染して国へ帰るという例も多いのではないかと指摘されている。

  
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news03&config=&command=body&no=405
 
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Photo by Markus Tacke on Flickr