「カンボジアの方々のタイ製品に対する支持には大変ありがたく感じています。我々の製品が高い水準下で生産されており、低価格で提供されているため、支持を頂いているのです。」とKoh Pich Exhibition Centerで開催された2017年トップタイプロダクツ博覧会の会場にて、Mali Groupの貿易マーケティングマネジャーであるNuttarath Kanjanasuda氏が語った。
Nuttarath氏によると、タイ製品は陸路でごく簡単に国内に持ち込むことができるため、カンボジア国内で手に入りやすいという。
広く普及しているタイ製品は、食料品や飲料品からキッチン用品や建築資材まで、広範囲に及んでいる。
Thai-Sino Manufacturing Co. Ltdの繊維部長Dhanandhorn Sutejitsiri氏にとっては、カンボジアに事業拡大の計り知れないチャンスがあるという。
「カンボジアには、好きなものにお金を使うことができる、大きな可処分所得を持つ顧客基盤があります。」とDhanandhorn氏は述べた。
「カンボジア市場でもっと経験を積めば、ここで我々の事業を拡大できると考えています。カンボジアの人々はタイ製品をこよなく愛しているのです。」
力強い消費者支援があるが故、Thai-Sino Manufacturing Co. Ltdでは地元カンボジア企業との提携や合弁事業の可能性を模索しているという。
「カンボジア企業と一緒に、より付加価値の高い繊維製品を作りたいと考えています。」と彼女は述べた。バンテイメンチェイ州のポイペットからタイの近隣サケーオ県まで、国境を越えてつなぐ6.5kmの鉄道の建設は、今年中の完成が予定されている。
両国の交易や交通の促進を目標に、カンボジアのフン・セン首相とタイのプラユット・ジャンオーチャー首相は、二国間をつなぐ鉄道の建設に関する合意を2015年末に結んでいる。これにより、2020年までに二国間貿易が150億米ドルまで拡大することが期待されている。
国家最高経済評議会の上級顧問Mey Kalyan氏は、鉄道の導入により陸路による輸送が安価になり、タイがカンボジアに投資する好材料になるだろうと以前発言している。
「鉄道の運用が開始されれば輸送費が低くなり、品物や農産物の輸送が大幅に効率化されるでしょう。」と彼は述べた。
Mali GroupのNuttarath氏によると、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの中でも、タイの企業を惹きつける可能性が最も高いのがカンボジアであるという。
「カンボジアはラオスやミャンマーと比較して購買力が高く、産業もより発達しています。」とNuttarath氏は述べた。
「またベトナムでは製造業がすでに浸透しており、自国の工場が幅を利かせています。」
タイ・カンボジア間には強い交易リンクがあることから、二国間貿易の目標として掲げられた2020年までに150億米ドルという額は到達可能なものであるとNuttarath氏は述べた。
Mazuma(タイ)の国際販売マネージャーであるPatou Vongsiriphansopa氏もこれに賛同している。
「2020年までに150億米ドルの目標に達することは問題ではありません。カンボジアの人々はタイ製品を支持しており、国そのものもタイの事業を歓迎してくれます。」
在カンボジアタイ大使館が公開した数字によると、カンボジアとタイの二国間貿易は昨年56億米ドルとなり、2015年と比較して1億米ドル増加している。カンボジアに対するタイの昨年の輸出額は47億米ドルであったが、タイに対するカンボジアの輸出額は9億3600万米ドルであり、2015年と比較すると46%増の結果であった。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2777.html
あわせて読みたい:『カンボジア高官、車両登録・車検制度の行政制度改革プロジェクトのため来日』