OMVがシベリアガス田の権益取得、トルコ石油小売事業は売却
オーストリア石油大手のOMVは5日、独エネルギー大手エーオンの子会社ユニパ―からシベリアのガス田の権益を取得すると発表した。
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欧州向け天然ガスの調達先の確保が目的となる。同社は3日には赤字が続くトルコ石油小売事業を蘭スイス石油商社ヴィトルに売却することも明らかにしており、経営資源を上流事業に集中する戦略がうかがえる。取引額はそれぞれ17億5,000万ユーロと13億6,800万ユーロに上る。
OMVはシベリア西部ユジノ・ルスコエガス田の権益24.99%を今年1月1日付で取得する。期間は2043年まで。関係当局などの承認を経て、年内に手続きを終える計画だ。同ガス田はロシア最大級で、OMVによると年250億立法メートルを生産する。同国産ガスをバルト海経由で直接ドイツに運ぶパイプライン「ノルド・ストリーム」の主な調達先となる。
今回の取引でロシアはOMV上流事業の中核地域となる。グループの生産規模は日量10万boe(石油換算バレル)増の40万boe超に拡大する。また、生産コストは1boe当たり10米ドル以下へと大きく低下する見通しだ。
一方、トルコでは赤字経営の給油所事業ペトロール・オフィシをヴィトル子会社のVIPターキー・エナジーへ売却する。手続きは今年9月末までに完了する見込み。
ペトロール・オフィシは1,709店舗を展開する国内最大手で、2015年に売上高で約100億ユーロを計上した。
ソース:http://fbc.de/ost/ost32669/
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