香港・フカヒレ輸入、申告書で輸送会社をあざむく
フカヒレ目当てのサメの乱獲が問題視され、近年はフカヒレ料理を提供しないホテルやレストランが増えたほか、キャセイ・パシフィック航空のようにフカヒレの輸送をやめる会社も出てきているが、貿易会社が輸送品を申告する際にフカヒレと明記していない場合は知らずに輸送されるケースがあるのだという。
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3月7日付『りんご日報』によると、環境保護団体のシーシェパードが2016年11月から今年2月に香港に輸入されたフカヒレについて追跡調査を行ったところ、輸送品の申告書に「海鮮」「乾燥海産物」「魚製品」などと書かれたものが見つかった。
このため運輸会社がフカヒレだと気付かずに運んでしまったようだ。
その中には、16年6月からフカヒレの輸送をとりやめたキャセイ・パシフィック航空や、ヴァージン・オーストラリア航空、デンマークの海運会社モラー・マースクも入っていたそうだ。
一方、輸入が制限された種類のサメのフカヒレが密輸される事件も起きている。
政府漁農自然護理署と香港税関が共同で1~2月に行った捜査で、インド、エジプト、ケニア、ペルーから来たコンテナからシュモクザメとヨゴレザメのものとみられるフカヒレ計1280キログラムが見つかった。
シュモクザメとヨゴレザメは絶滅危惧種で、ワシントン条約によって国際取引の規制対象となっている。
>>あわせて読みたい 『ミャンマー国内への輸入を制限する「セーフガード法」が議会に上程』
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