ロイターによると電気自動車「リーフ」の改造車を使用し、速度は最大で時速50マイル(80キロ)。小さな通りからスタートし、複数車線の主要幹線を走行した。当初はロンドン東部のロンドン・シティ空港やエクセル・センター周辺でシステムをテストする。
日産はこれまで東京と米シリコンバレーとで自動運転仕様のリーフの試験を実施していた。欧州初となる走行試験地としてロンドンを選んだ理由とは、英国の自動運転車に対する柔軟姿勢である。2025年までに1兆1000億ドル規模まで拡大すると予測されている自動運転車市場を早期に取り込みたい意図がある。
日産は試験に先立ち、ロンドンの運輸規制当局や警察当局と連絡を取り、詳細な通行ルートやどのような規則に従い実施するのかといった点を説明した。事故があった際には、情報共有できるよう、すべての記録を保管していくことで合意した。
今後、、日産はロンドンを起点に欧州の他都市でも試験したい考えだという。日産幹部はオランダ国内やパリを検討中だと話した。