今回、航空会社であるANAHDによる越境ECサービス開始の背景には、訪日旅行等を契機とした日本の優れた商品の購入を要望される海外からのニーズが高まっていることがあるという。
そこで、既に世界109ヶ国で販売実績を誇る越境ECプラットフォーム「マルチリンガルカート」を運営するACDがこれまで培ってきたノウハウを活用する。その上で、航空会社の強みを生かし、安全且つ確実な高速一貫輸送を組み合わせた日本で初めて提供される中国向け総合越境ECソリュ-ションを開設する。EC貨物の新通関申告制度への対応、信頼性の高い高速一貫輸送で競合と差別化する。
約300社の日本企業が出店し、1500〜2000点の商品が登録される見通しとなっている。日本の航空大手会社による越境ECサイト開設は、日本企業による「日本製品」の輸出販売の選択肢が広がる。
大企業が故、現地の優良企業と提携することも実現させた。中国ネット大手のテンセントが販売促進やオンライン決済で協力する。さらに、中国で圧倒的シェアを誇るコミュニケーションアプリ「ウィーチャット」内でPRすることも可能となり、同サービスを用いて出店する日本企業にとっては大きなメリットだ。
今後のさらなるインバウンド市場の拡大とともに、アウトバウンドでの「日本製品の躍動」に期待したい。
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