投資子会社フォルシア・ベンチャーズを通して昨年12月、TactoTekに出資した。
TactoTekのインジェクションモールデッド・ストラクチュラルエレクトロニクス(IMSE)技術をコックピットなどにおける新しいヒューマンマシンインターフェース(HMI)として活用する技術開発に生かしていく。
TactoTekは、フィンランド中部のオウルで2011年に創業した。電子機能を樹脂にインモールド成形し立体形状に仕上げる技術(3Dスマート・インモールド・エレクトロニクス)を持つ。
同技術は、自動車や家電、ウェアラブル端末、医療機器など幅広い分野での活用が可能であり、TactoTekは、メーカー(OEM)やそのサプライヤーと部品のデザインコンセプトや量産技術を開発し、外部の生産委託先がライセンス生産する事業モデルを展開している。
TactoTekは、ベンチャーキャピタルや欧州連合(EU)の研究開発・イノベーション促進のための基本計画「ホライズン2020」などから資金を調達している。今回のフォルシア・ベンチャーズの出資により、調達資金は2,000万米ドルに達しているという。
フォルシアは、TactoTekの技術を新しいヒューマンマシンインターフェース(HMI)の開発やコネクティビティ体験の創造に取り組む「スマートライフ・オンボード」戦略に生かしていく計画だ。
フォルシアは、フォルシア・ベンチャーズを通してこれまでに、TactoTekを含めスタートアップ企業6社に投資している。
ソース:http://fbc.de/auto/ai15097/