その一方で、ただしブラジルはまだ不況の影響から抜け出せていないことも事実だとも付け加えた。長官曰く、今回の不況は史上最長のものだという。
「ブラジルはすでに景気回復期にあります。我々は長い間直面してきた史上最長の不景気を抜け出したのです。強調しますが、不況はもう終わりました。不況の影響は多くの分野でまだ残っていて、失業者の数も多い状態ですが、ブラジルは景気回復フェーズにあります」(メイレリス財務相)
この景気回復宣言は、ブラジリアで行われた、テメル大統領、各省の長官が同席する社会保障年金制度改革案について討議する会合でなされたものだ。同改革案は内閣から国会議事堂に送られたものだ。
メイレリス財務相によると、ブラジルは景気回復フェーズに入っただけでなく、長期の継続的な成長サイクルに入りつつあるとのことだ。起業家と消費者のマインドはすでに回復の兆しを見せていて、これは2011年以来のことだという。
長官はまた、ブラジルには長期にわたる経済成長の前に経済危機を経験するサイクルがあり投資家や消費者のマインドを冷やすのだとも付け加えた。
「徐々にですが、経済成長に向かっています。ただ、長期間かけて徐々に上向いていくので成長速度が速まるまで少し時間がかかります」(メイレリス財務相)
(文/余田庸子、写真/Beto Barata/PR)
写真は2017年1月22日、ブラジリア。テメル政権の閣僚会議に出席したメイレリス財務相
ソース:http://megabrasil.jp/20170223_33979/
■関連記事
・ウォッカ「シロック」がアレッサンドラ・アンブロージオとコラボ
・ゴウ(Gol)航空、受託手荷物への課金開始を発表
・ブラジルのサマータイム、2月19日0時で終了
・ブラジルで、規制前のドローンビジネスに熱気
・ブラジル、18か月ぶりのレアル高に