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香港の「曽蔭権」前行政長官が収監直後に入院

 
21日付香港各紙によると、高等法院(高等裁判所)は17日、陪審員による裁定を経て曽氏に対する起訴内容の1つである「公職者の行為失当」で有罪判決を下した。同罪状の最高刑罰は禁固7年となる。「行政長官が利益を受けた罪」については裁定に至ってない。
 
量刑言い渡しは22日に持ち越されているが、保釈が認められていたのは20日までだったため、同日収監された。曽氏は午後6時、手錠をかけられて茘枝角の拘置所に送られたが、約3時間後に胸の痛みなどの不調を訴えたため救急車でエリザベス医院に運ばれ入院した。
 
また弁護人は同日、裁判所に減刑を求める懇願書42通を提出。陳方安生氏や曽俊華氏、林鄭月娥氏、李柱銘氏ら元高官や現職高官、民主派の元議員らによるものが多い。弁護人は執行猶予を求めているが、裁判官は「執行猶予が認められる可能性はあまりない」と表明した。