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カンボジアの縫製工場労働者ら、給与未払いで「宙ぶらりん」状態に 【前編】

 
Momと自らを称する工場従業員は、金曜日に予定されていた賃金支払いが行われなかったことを受け、初めて雇用者が国外に逃亡したことを知ったと語った。
「何故賃金を支払うことなくボスが逃げたのか、理由を知りません。我々はいつも通り働いていて、雇い主がこんな行動に出るとは夢にも思っていませんでした。」と彼女は述べた。
関連役員が損失の埋め合わせを行うことを期待し、労働者達は工場での抗議活動を行ったという。
 
「政府が2017年の最低賃金を150米ドルに引き上げ、我々はその最初の賃金を1月に受け取る予定でした。それにもかかわらず我々は1セントも受け取っておらず、どうしたらいいかわかりません。」
同工場従業員がKhmer Times紙に語ったところによると、日々の操業は長期間にわたってスムーズに行われており、金銭的に苦しんでいる様子も見られず、倒産に直面していたとは思えないという。
 
同日、Chun Chao 縫製工場の経営陣にコンタクトを取ることはできなかった。
 
米国国際労務の特別代表者Sarah Fox氏は昨年10月にカンボジアを訪問した際、外国人工場オーナーが国外に逃亡し金融債務を回避する事態が多発している状況に対し、懸念を表している。
 
アメリカ企業に供給していた、またはアメリカで現在も事業を展開している可能性のあるこうした工場の追跡は行っていないことから、アメリカ政府には問題に対する「定められた解決策」はないとしつつも、労働者が未支払い状況に陥らないように保護するシステムをFox氏は提案している。
失業保険を例として挙げ、突然の工場閉鎖や雇用の損失の際に労働者が受け取ることのできる資金作りのために工場や従業員に支払いを求める可能性があることをFox氏は説明した。
 
「こうした問題は、失業労働者を補助する国家のシステムに対し疑問を投げかけます。工場が閉鎖した際に取り残される労働者がいないよう支援する、より良い方法がないかという疑問をカンボジア政府に対し投げかけるのです。」とFox氏は述べた。
 
(後編へつづく)