香港のAIA(友邦保険)が独自基準、入院費の支払い拒否も
香港では医療保険の購入は一般的だが、その保険会社のひとつであるAIA(友邦保険)が、私営の病院やクリニックに対し、一部のケースによる入院を保障対象としない旨の通達を行った。
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2月20日付香港各紙によると、AIAが入院保障の対象とするのは糖尿病や6カ月以内の心筋梗塞などの慢性疾患を主とした7大疾病と、肺炎や虫垂炎、急性の心筋梗塞などの5大急診のみ。
白内障手術や大腸と胃の内視鏡治療など、日帰り手術が可能なケースの入院に関しては保険対象とはしないとしている。医師会や医学会選出議員は「保険会社が治療方法にまで口を出すのはおかしい」と非難、「他社が追随した場合、医療保険に対する信頼性が損なわれる」と懸念を示した。
対するAIAは今回の措置について「近年、高額な医療費の請求が急激に増加し、経営を圧迫しているため」と説明。
また一方で「9割が3万ドル程度で済む胃の内視鏡治療でも、私立病院を選んだために3~6倍に膨れ上がったケースなどよくある話。病院側から特に必要のない入院を勧められたケースも散見されている」と病院側の姿勢も正した。
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