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シンガポール、昨年のGDP増加率は予想を上回る2%、工業生産が急増

 
ロー・クムイアン次官は会見で、今年の経済も昨年と同様の成長になるとし、1~3%の予想を示した。GDPの20%を占める製造業は第4四半期に前年同期比11.5%増加。通年では3.6%の増加だった。同期のGDPは2.9%の増加だった。
 
製造業の好調は電子機器、薬品生産の増加によるもので、ロー氏は「電子、特に半導体の需要回復は今年も続く」との見通しを示した。
 
シンガポールを取り巻く環境には明るさが見えるという。通産省は米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)経済の改善を予想。経済部のヨン部長は昨年下半期のコンテナ取扱量が堅調だったことを指摘した。
 
昨年の個人消費は2.3%減少した。減少は30四半期ぶり。民間投資は5.5%の減少で、建設投資の減少が影響した。設備投資は5%減少した。
 
ロー氏は懸念材料として、英国の欧州連合(EU)からの離脱、欧州の複数国で実施される選挙、トランプ政権の経済運営を挙げた。トランプ政権については「政策がはっきりせず、世界経済が予測不能で、金融市場が動揺している」と語った。
 
ソース:http://www.asiax.biz/news/42322/