皮革履物協会によると、高度技術への移転を目指す中国が縫製・履物製造業への投資促進策を取りやめつつあることから履物やバッグ生産の移転が進んでおり、輸出拡大の大きなチャンスであるという。
また、ベトナム・EU間の自由貿易協定が2018年中に発効する予定であり、これもベトナムからの輸出拡大の大きなチャンスと見込まれる。
今年の輸出目標額を達成するためには、皮革・履物セクターは技術革新を促進し、新機材に投資して既存機材の更新を進め、さらには国内企業の生産量を拡大し生産性を向上させ、製品の品質向上を図る必要があると皮革履物協会は指摘している。
皮革履物協会によると2016年の輸出額は前年比8.8%増の162億米ドルであった。そのうち130億米ドルが履物、残る32億米ドルがハンドバッグと皮革製品で、ハンドバッグは前年比8.2%、皮革製品は11.1%の伸び率であった。
2016年はEUからの発注が減少し、ASEAN諸国への輸出も不安定という困難に直面した1年であったという。
2016年1月1日以降、ASEAN域内で履物と革製ハンドバッグ・皮革製品が無関税となったため、地域内での競争が激化した。
ベトナム企業はまた資本不足と原材料費の高騰にも直面し、それは履物輸出にも大きな影響を及ぼした。ベトナムの外貨収入源のうち、履物は現在第4位、スーツケース・バッグ・ブリーフケースは10位となっている。
皮革・履物セクターの2016年の製造指標は前年比わずか3.7%の上昇で、2015年の17.4%、2014年の22%を大きく下回った。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2751.html