シンガポール金融管理庁、ベンチャーキャピタルの設立要件を緩和
シンガポール金融管理庁(MAS=中央銀行)は2月15日、ベンチャーキャピタル(VC)の設立要件を緩和すると発表した。VCを誘致し、新進企業、起業家が資金を調達しやすい環境を整える。7月をめどに施行する。
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新たな枠組みではVCのライセンス取得に要する期間が数週間(現在は2ヵ月半)になる。MASは声明で「VCは出資者がビジネスを深く理解しており、低リスクであることを考慮した。VC運営業者は短期間で市場に参入でき、法令順守経費も軽減される」と述べた。
VC運営業者になるための要件は、取締役に犯罪歴や行政規則違反がないことなど清廉さで、ファンド運用で5年以上の経験のある取締役、代表者がいなくても設立できる。資本金の要件はなく、ファンド運用業者に適用されるビジネス上の行動規範もない。
独立した機関による資産評価、内部監査、MASへの財務諸表の提出は不要で、出資している新進企業の価値を算出する手間や費用が省ける。MASは要件緩和の根拠として、VC運営者が未上場の事業体にのみ出資し、出資できるのは認定を受けた投資家か機関投資家だけなど、ほかのファンド運用業者と異なることを挙げた。近隣国がVC業を奨励していることも背景にある。
ソース:http://www.asiax.biz/news/42262/
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