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シャープ、米国に液晶パネル工場を新設、トランプ氏の任期中には稼働予定


シャープの親会社である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が進めている、対米投資計画を引き継ぐ形での今回の工場建設となった。
その投資額は、70億ドルを超える規模となる予定だが、すでに鴻海(ホンハイ)精密工業は、米ペンシルバニア州に現地法人を設置している。

2017年前半には着工予定とのことだが、米トランプ大統領が掲げる製造業の拠点を再び米国内に呼び戻すという、雇用重視の姿勢を意識した、今回の北米事業の拡大となる。
また、アメリカ経済に貢献する日本企業としてのアピールの意図もあるはずだ。

しかし、すでにシャープは2016年に米国のテレビ事業を、中国ハイセンスに譲渡しており、米国では自社ブランドでのテレビ販売はできない。

すでに欧州で譲渡していたテレビ事業は買い戻したシャープだが、今後、米国におけるテレビ事業をどのように復活させていくのかが注目される。
 

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