ドイツ・収入の学歴格差大きく、大卒者と非大卒者の差は年1.7万ユーロに
学歴格差はドイツでも大きいことが、求人求職仲介サイト「ステップストン」の最新調査で分かった。それによると、大卒者の年間給与(ボーナスなどの特別手当を含む総支給額ベース)は現在、平均6万4,700ユーロで、非大卒の専門職を1万7,000ユーロ(36%)上回っている。大卒者の就労年数は平均7年、短いにもかかわらず、生涯給与は約20万ユーロ多いという。
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大卒者のなかで給与が最も高いのは医学部出身者で、平均7万9,538ユーロに達する。これに法学(7万4,013ユーロ)、生産工学(7万288ユーロ)、工学(6万9,850ユーロ)、数学・情報学(6万8,241ユーロ)が続いており、主に理数系が上位を占める。法学部出身者では大手法律事務所に勤める人と零細法律事務所で働く人とで格差が大きい。
大卒者のなかで給与水準が低いのは人文、教育、社会福祉系で、最低の教育・社会教育学は4万5,116ユーロにとどまる。これは医学部を3万4,422ユーロ(43%)下回るレベルだ。
大卒者のなかでも修士は学士を5%上回り、博士は修士を22%上回っている。
給与水準を業界別(学歴の区別なし)でみると、最も高いのは化学で、平均6万8,214ユーロに上る。2位から5位は差が小さく、2位の製薬は6万7,675ユーロ、3位の航空・宇宙は6万7,578ユーロ、4位の自動車は6万7,419ユーロ、5位の銀行は6万7,401ユーロだった。
最低は手工業で3万7,625ユーロにとどまった。これに宿泊・外食(3万9,091ユーロ)、教育(4万430)が続く。(下のグラフ参照)
給与水準を州別でみると、最も高いのはヘッセンで、6万2,055ユーロに上った。国際的な金融都市フランクフルトを抱えていることが大きい。2位には製造・サービス業が盛んなミュンヘンを州都とするバイエルン(6万1,162ユーロ)、3位には自動車産業が盛んなシュツットガルトを州都とするバーデン・ヴュルテンベルク(6万1,148ユーロ)が入った。東部(旧東ドイツ)の州は総じて低く、ザクセン・アンハルトは最低の4万1,800ユーロにとどまった。全国平均は5万7,150ユーロ。
格差は性別でも大きく、技術者では男性の6万4,374ユーロに対し、女性は4万5,723ユーロにとどまった。
ソース:http://fbc.de/sc/sc39253/
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