ココイチは現在、約1400店を展開している。
そのうち、海外店舗は160店舗。現状は中国や台湾、タイなどに進出しており、欧州出店は今回が初となる。
出店を後押ししたのはやはり、欧州での「日本食」人気の高まりだ。
訪日観光客が毎年増加し、インバウンド市場が拡大するとともに、「日本食」の認知が高まっている。
そして、帰国後の現地でも「本物の味」を求める人が増加しているのである。
実際に、すでに「ラーメン」や「日本酒」の現地人気は高い。
大手ラーメンチェーン一風堂なども英国進出しており、現地のラーメン市場では競争が激しくなっている。
英国では日本酒の現地酒醸所も作られている。
一方、日本式カレー店の進出はラーメン店や日本酒に比べたら遅れている。
しかし、現地でのカレー人気は高い。なぜなら、過去のインド統治時代にカレー文化が流入して来たのである。
そのため、現在英国では、カレーが国民食と言われるほどなのである。その中で、ココイチの浜島俊哉社長は「近年、英国では日本式のカレー料理が定着している」とも述べている。そういった背景があり、今回の出店が決まった。
潜在的にカレー文化のある英国進出を足がかりに、ブランド認知を高め、欧州全域への展開に期待がかかる。
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