2月3日付香港各紙によると、これは不動産代理の美連物業が、過去5年間で最初に住宅を購入した香港市民166人を対象に頭金の調達方法について調査を行ったもの。
それによると全体の38%が、両親など家人から譲渡または借金などの形で頭金を用意していることがわかった。同社の黄静怡・副主席は「90年代初頭に住宅を購入し、ローンの返済が終わった親世代が子女の住宅購入に協力できるようになった」と分析している。
一方、回答で最も多かったのは「借り入れ無しの自己資金」(57%)だが、この回答には第三者との共同購入のケースも相当数入っており、一個人での購入が難しいことには変わりないようだ。
ちなみに先ごろ販売され話題となった新界西・柏傲湾の517万ドルの物件を、頭金4割、ローンを310万ドル、30年払い金利2.5%で購入した場合、月々およそ1万2000ドルの支払いになるため、概算で3万ドル以上の収入が必要になる。
新卒の初任給が約1万2000ドル、香港全体の世帯収入の中央値が2万6000ドルなので、やはり庶民には高嶺の花といえる。