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世界36か国での「中堅企業経営者『景況感』意識調査」、ブラジル11位

 
この調査は、グラントソントン加盟主要36カ国が実施する世界同時調査の一環で、日本では2016年11月2日~11月16日、インターナショナルでは2016年11月に、2,580名の世界の中堅企業ビジネスリーダー、または経営トップを対象に行われたもの。
 
今回の調査で、調査対象国36カ国のうち景況感DI(※バランス統計手法Diffusion Index の略。景気判断DI「良い」との回答比率から「悪い」との回答比率を引いた景況感を示す指数)が高い国はインド(88)、インドネシア(88)、フィリピン(80)などで、景況感DIがマイナスを示した国は、ボツワナ (-6)、ロシア (-7)、シンガポール (-28)、マレーシア (-36)、日本 (-45)、ギリシャ (-56)となった。
 
2016年8月にリオデジャネイロでオリンピック・パラリンピックが開催されたブラジルの景況感DIは(59)で、36か国中11位だった。前期比では41ポイント改善となり、今回の調査では最も大きなポイント改善となった。
 
主要先進国では、EUからの離脱が明らかとなった英国がDI(26)と対前期比で14ポイント減と大きくDIを下げ、その英国にとって大きな貿易相手国であるシンガポールもDI(-28)と対前期比で16ポイント減となった。
 
全体としてはDI値がマイナスを記録した国は6カ国と、前回の8カ国より減少しており、世界36カ国の平均では同6ポイント増となり、全体としては復調の兆しがうかがえる(EU離脱を問う国民投票は2016年6月、本景況感調査は同年11月に実施された)。
 
また経済危機以降、景況感が低迷しているギリシャは、DI (-56)で前期比6ポイント減、順位もひとつ下げて最低位となった。
 
日本の景況感は、2016年第2四半期に大幅に悪化してDI (-51)で最低位となっていたが、今回はDI (-45)となり、依然としてマイナスの値ではありながらも対前期比で6ポイント増で、ギリシャと入れ替わり35位に浮上。この結果を受けて太陽グラントソントンは、日本に景況感に回復の兆しが見られるとしている。
 
今回の調査に参加した36か国は、<アジア太平洋地域> 日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、タイ、 フィリピン、<EU加盟国> エストニア、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、リトアニア、
オランダ、ポーランド、スペイン、スウェーデン、英国、フィンランド、<北中南米> 米国、カナダ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、<その他> トルコ、ロシア、ジョージア、アルメニア、ボツワナ、南アフリカ、ナイジェリア、マルタ。
 
(文/麻生雅人、写真/ José Cruz/Agência Brasil)
 
ソース:http://megabrasil.jp/20170202_33673/
 
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