「短期の設備投資目標をほぼ達成したため、今年の投資額は2016年の投資額1000万米ドルと比較すると少なくなります」とQuang Vietの投資家向け広報担当者は電話でのインタビューで述べた。
匿名を条件に取材に答えた幹部によると、今年の設備投資は主にベトナムの既存工場での新たな生産ラインの導入と機材購入に充てられ、新規工場の建設は行わない予定という。
「今回の投資により、今年は昨年の生産量907万ユニットから年率8-10%の増産となると予測しています」と同幹部はタイペイタイムズに述べた。
1995年設立のQuang Vietは世界的ブランドのダウン、プリマロフト、サーモボール、パッド入りジャケットや、グースダウン、ダックダウンのジャケットを受託生産している。
同社はベトナム国内2工場、中国1工場に305の生産ラインを持ち、同社データによると月間85万ユニットの生産能力がある。
同社はベトナムのティンザン省の工場に15の生産ラインを追加するとともに、ロンアン省の新工場にも15の生産ラインを導入し、2017年の第1四半期中の稼働開始を予定している。
新たな生産ラインは主にAdidas AGやNorth Face Incなど、世界的スポーツウェア・高機能衣料ブランドの高級ダウンジャケットの製造に使われる。
より利幅の高いダウンジャケットの生産に伴い、Quang Vietは製品の平均価格も昨年の1点あたり32.5米ドルから上昇すると予測している。
基盤事業であるダウンジャケット製造に加え、さらなる競争力強化と世界の縫製産業での認知向上のため、今年ベトナムでニット生産工場の買収を予定していると同社は発表している。
同社のデータによると、昨年のニットウェアの売上は500万米ドルで同社の総売上のおよそ16%に達した。
新工場によりQuand Vietはさらなる顧客を獲得し、製品の多様化が可能となるだろうと同社は発表している。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2724.html