フィリピン・セブ市の都市としての競争力が下落、マンダウエ市も同様
フィリピンNational Competitiveness Council(NCC)が毎年発表している、国内の自治体の総合力ランク付けでセブ市は昨年より3ランク陥落し、6位となった。
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マニラ首都圏を構成する自治体が総合力では強く、1位はケソン市、2位はマカティ市、3位はマニラ市となっている。
4位もマニラ首都圏のパッシグ市となり、セブを抜いた5位には大統領ドゥテルテを誕生させたダヴァオ市が入った。
NCCは4年前より地方自治体のインフラ整備状態や地域経済の伸長、役所の効率性などを数値化して毎年発表しているが、上述の総合評価以外に項目別にランクを付けていて、セブ市は役所の効率性で、前年の10位から15位に落ち、役所の能率化など改善が遅れているのが如実に表れた。
また、インフラ面でも2ランク落ちて7位となり、悪化する交通渋滞を解決できない無策ぶりが数字に出ている。
しかしながら、地域経済の伸長では唯一上がって、前年の6位から5位となった。これは建設相次ぐコンドミニアムやビル棟の建設バブルによるもので、事務所容積の空き率はマニラ首都圏よりはるかに多く、実体経済は不透明な所も見える。
セブ市に隣接し『セブ首都圏』を構成するマンダウエ市【写真は市庁舎】も総合ランクでは都市としての競争力は前年の24位から26位に順位を下げ、全体でも44位から59位に大きく陥落した。
マンダウエ市もセブ市と同様に慢性的な交通渋滞、悪化する住環境などを抱えており、今年5月の選挙で新市長が選出されたがその手腕は未知数な状態。
一方、セブの著名なリゾートを抱え、国際空港を持つラプラプ市は総合で前年の70位から39位に躍進し、競争力では前年23位から21位に上がった。
ラプラプ市には日系企業が多く進出する経済特区などもあり、セブの一大工業地帯の側面も持つが膨張する人口に、上下水道などのインフラが追い付かない問題も抱えていて都市としての機能が今後発展するかどうか見えない点も多い。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&page=2&command=list&command=body&no=297
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