台湾、中央研究院の前院長、翁啓恵氏を収賄罪で起訴
台湾浩鼎生技のインサイダー取引事件を捜査していた士林地検は9日、中央研究院の元院長、翁啓恵氏を収賄罪で、台湾浩鼎の張念慈・董事長を贈賄罪でそれぞれ起訴した。
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台湾浩慈は創薬ベンチャーで、翁氏は同社開発の乳がんのワクチンについて有利な発言をし、その見返りに張董事長は翁氏の娘に株券を贈与し、娘は株売却で巨額の利益を得ていた。その直後の臨床試験でワクチンは当初想定していた効果が得られなかったことが公表され、株価は大暴落、インサイダー取引の疑惑が出ていた。
翁氏と張氏は米国留学時代からの付き合いがあり、地検は、翁氏は私益のため公務員の義務に背いたとしている。インサイダー取引関連ではほかに台湾浩鼎の5人が起訴された。翁氏は台湾ではノーベル賞の有力候補とされていたが、昨年インサイダー取引疑惑が発覚、5月に辞任した。
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