このホテル名は『BAI』と名付けられるが、経営母体はボトル入りウォーターで財を築いた中国系資本家で、建設中からセブの市民からは『水ホテル』などと呼ばれていた。
質、内容は別にして、今までは561室を持つ『ウォーター・フロント・ホテル・セブ』がルソン島以南の最大室数を持つホテルであったが、この新ホテルの668室は規模においてルソン島以南で最大の室数を持つホテルとなる。
ホテルの立地地点はマンダウエ市の埋め立て地にあり、マクタン・セブ国際空港へ通じるホテル前の道を挟んで、セブ国際会議場があるが、この会議場はセブ州のお荷物となっていて台風ヨランダで受けた破損はそのままであったが、最近マンダウエ市が買い取り、所有することとなった。
また、ホテル近くの敷地に大掛かりなコンドミニアム開発が進んでいて、殺風景であった埋め立て地は近年の開発ブームに乗っている。
しかしながら、ホテル近在はセブでイメージするリゾート環境には遠く、見下ろす海面は悪臭が漂う港となっていて、この面で新ホテルは新たなイメージ作りをしている。
新ホテルは延べ面積7万2千平方メートルあり、8ヶ所の飲食のできる会場と12ヶ所の会議、催し場を持ち、地上階にはモール並みの店を出店させ、セブ地域での顧客の取り込みを計っている。
ホテル業に初進出の同社だが、世界65ヶ国、250地域で450のホテル・リゾートを運用する『Worldhotels』のネットワークに入って、予約、セールスなどを行っている。
フィリピンに置いてWorldhotelsグループに入っているホテルは、ルソン島ではヴィガンとバギオの2ヶ所あり、セブではBAIが3ヶ所目となるが、ルソンの2ヶ所のホテルは何れも小さな個性的なホテルであり、新ホテルのようなビジネス客を取り込むような大規模なホテルは初めてになる。
この新ホテルの建設は2017年5月のソフト・オープンに合わせているが、外観から見る限りは進捗している様子が見えなく、また、目と鼻の先には日系の『東横イン』が2017年2月開業となっていて、セブ地域のホテル戦争は熾烈の様相を見せている。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&config=&command=body&no=314