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シンガポール、みかんが不作、最大20%値上がりの見通し

 
コールド・ストレージの果物担当者によると、中国における1月の寒気、台湾における9月の台風でマンダリンの供給量が20%ほど減っている。このため小売価格は10~15%ほど上がる見通しという。青果物輸出入協会のタン副会長によると、マンダリンは米ドルで取引されているため、米ドル高も値上がり要因だ。
 
中国、日本、台湾、パキスタン、韓国からマンダリンを輸入しているスーパーマーケットチェーン最大手、フェアプライスの広報担当者は、一般市民の手の届く水準に価格を抑えるため、納入業者と交渉を重ねていると語った。
 
シンガポールへのマンダリン輸出の国別最大手は中国で、シェアは約60%。福建省産がほとんどだ。ほかの主要輸出国は、パキスタン、豪州、アルゼンチン。シンガポールの年間輸入量は1万9,000トンにのぼる。
 
来年の干支は酉。春節は1月28日と今回は1月で、新暦の正月と春節が近い。こうした年は例年、市民の購買力が衰えるという。マンダリンは発音が幸運と意味する言葉に似ているため、縁起物とされる。このため市民の間では、多少値上がりしても春節のお祝い用に購入するとの声が多い。
 
ソース:http://www.asiax.biz/news/41798/