シンガポール、国民の生活改善、一方で生産性低迷=財務省報告
国民の所得は増加し、経済不振にもかかわらず失業率は低率を維持しているが、生産性改善率は低い――財務省は経済、住宅、保健医療など重要分野での国全体としての成果をまとめた公共セクター成果報告を公表した。
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報告は2年に1回の発行。過去2年間の政府方針は「経済の再活性化、産業の改革、生涯にわたる被雇用性の改善を通じすべての市民に機会を提供」で、市民の所得は増加したという。中所得層の所得は2010年以降、年3%のペースで増加してきた。
失業率は10~15年の5年間、3%かそれ以下と、世界で最も低い水準だった。一方で持続的経済成長の要である生産性の伸び率は同期間、年1.3%と低かった。建設、小売り、外食産業など国内向け部門の生産性が低迷したことによる。
報告書で規格・生産性・革新庁(SPRING)のテッド・タン副最高責任者は「経済が成長し競争力を維持できるかは、イノベーション(技術革新)と生産性が鍵」と強調した。SPRINGは昨年、前年の2倍に当たる2万2,000件の、中小企業によるイノベーションプロジェクトを支援した。
住宅の分野では、15年のローン金利返済負担は所得比で前年の25%から22%へ低下しており、公営住宅購入が容易になっているという。医療面では、パイオニア世代に手厚い支援が提供されている。
昨年の犯罪件数(人口10万人当たり)は3%増加したが、全体として法秩序は保たれたという。
ソース:http://www.asiax.biz/news/41599/
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