フレスコボールは1945年にブラジル・リオデジャネイロにあるコパカバーナビーチで生まれたラケットスポーツ。ペアで向かい合ってボールを打ち合い、地面にボールを落とさずにラリーを長く続けるゲーム。
ブラジルではビーチゲームとしてリオをはじめ全国のリゾートビーチなどで親しまれているほか、プロスポーツとして競技も行われている。
ブラジル国外の競技人口も年々増加しており、日本でも2015年からジャパンオープンが開催されている。2015年3月には、初の世界選手権である「フレスコボール ワールドカップメキシコ大会」が開催され、同大会には日本からも代表選手が出場した。
「カンピオナート・ブラジレイロ・ヂ・フレスコボール・エタッパ・コパカバーナ2017」はブラジルフレスコボール協会が主催するツアー大会における最終大会で、その年の年間ランキング上位者のみが出場することができる。同大会に外国人選手が参加した例はこれまでなく、参加が決まればブラジル人以外での初の参加となるという。
日本フレスコボール協会は同大会に日本選手を派遣するためのプロジェクト「FRESCOBALL Road to Rio Champion Race 2017」を発足する。
「FRESCOBALL Road to Rio Champion Race 2017」では、2017年3月より日本国内で3つの大会を開催。この大会ランキング上位2名が、日本代表としてブラジルへと派遣される。
国内での3大会は、「フレスコボール ミウラカップ」(2017年3月)、「フレスコボール オダイバカップ」(2017年5月)、「フレスコボール ジャパンオープン2017(2017年8月)。参加カテゴリーはいずれも男子、女子、男女混合の3種。
フレスコボール競技歴2カ月ながら、フレスコボールジャパンオープン2016に参加、17位と健闘した写真家の五十嵐恭雄氏がプロジェクトのアンバサダーを務める。
「ただ来た球を打ち返すだけでは駄目で、相手の取りやすいように返す。思いやりがあればあるほど、ラリーは続くようになります。相手と協力して、気持ちを込めて、一緒にプレーするって、最高に気持ちいい。そしてスポーツを楽しむという事を思い出し、 原点に帰ったような気がしました」(五十嵐恭雄氏)
五十嵐氏は、フレスコボールは新しい感覚のスポーツで、その最大の特徴は「相手を思いやるスポーツ」である点だと語った。
「(フレスコボールは)ラケットとボールさえあれば、ビーチだけでなく公園や空き地など、色んなところでプレーができます。相手と対話するように楽しむ。そんなフレスコボールの楽しさを伝えていければと思っています」(五十嵐恭雄氏)
(文/麻生雅人、写真提供/日本フレスコボール協会)
写真はフレスコボール・ジャパンオープン2016
ソース:http://megabrasil.jp/20161212_33001/
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