BMWアイベンチャーズはこれまでは投資分野として、モビリティサービスとエレクトロモビリティに重点を置いてきた。今後は、「実現技術とデジタル自動車技術(Enabling Technology and Digital Vehicle Technology)」、「顧客体験価値(Customer Experience)」、「高度生産技術(Advanced Production Technology)」に注力する方針。
BMWのクラウス・フレーリッヒ取締役(開発担当)は今回の措置について、「未来のモビリティと我々の業界は、さらに加速する技術的な変化によって決定づけられる。成功したいのであれば、その変化を形成し、最良のアイデアにアクセスする必要がある」との見解を示す。
BMWアイベンチャーズの経営陣は、取締役3人と経営企画および製品戦略の責任者で構成されるBMWグループの運営委員会(Steering Board)に活動を報告する。このような組織構造より、BMWアイベンチャーズの自律性を確保し、迅速な投資判断を可能にする。
■ BMWアイベンチャーズ、3Dプリンター企業にも投資
BMWアイベンチャーズは、サブブランド「BMW i」の一環として、2011年に1億ドルのベンチャーキャピタル資金でニューヨークに設立された。これまでに15件を超える新興企業に投資してきた。
これまでの投資事例には、カーシェアリングサービス「リーチナウ」のシステムパートナーで、予約や決済を行うための顧客インターフェースやITプラットフォームを運営するライドセル(サンフランシスコ)、電気自動車の充電インフラ企業であるチャージポイント(カリフォルニア州キャンベル)などがある。最近では、シリコンバレーに拠点を置く積層造形(AM)装置メーカーのカーボン3Dにも投資している。
ソース:http://fbc.de/auto/ai14926/