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カンボジア、中国企業が消費市場として注目

 
シアヌークビル経済特区(SSEZ)のJack Chen会長は、中国江蘇省の紅豆集団(Hongdou Group)がカンボジアの消費動向調査を行っており、カンボジアでの店舗開設に関心を示していると述べた。SSEZで製造される製品のほとんどが中国か欧米に出荷されているが、紅豆集団はカンボジアでのいわゆる高品質製品の市場がどの程度成熟しているか調査する見込みであるという。
 
「ワーキンググループはカンボジアを訪問し、現地市場、店舗設置場所、カンボジア人の嗜好などを調査する予定です」と先ごろ無錫市で行われた会合でChen会長は報道関係者に述べた。Hodoとしても知られる紅豆集団は縫製分野で事業を行っており、タイヤ等のゴム原材料も製造している。「いつ事業を開始するかはこうした情報を全て収集してから決定することになります」とChen会長は述べた。
 
紅豆集団のEdward Kingsonブランド文化部長は、この動きは同グループの主要市場である中国以外への事業の多様化の一環だと述べた。同グループはまずプノンペンに店舗を開設し、そこから展開していくことを予定している。同グループは中国市場向けとしてジャケットその他の男性用、女性用衣類を生産している。
 
カンボジアに出店した場合、製品はほとんどSSEZで生産されたものになるが、費用や需要によっては中国から輸入することもあり得るとKingson部長は述べた。「カンボジア人にとって低価格で、高品質な製品を提供できるはずです」とKingson部長は話す。カンボジアには500以上の縫製工場が存在し、80万人以上が雇用されている。SSEZには生産工場103社が入居し、16万人が働いている。
 
Chen会長は、SSEZがいずれ300工場規模まで成長し、80万人から100万人を雇用できるようになることを望むと述べた。SSEZに入居する工場のほとんどが中国企業であるが、日本、米国、フランス、韓国、ベトナム、タイ、アイルランド企業の工場も入居している。多くの工場が縫製・繊維製品を主に製造しているが、機械、ベニヤ板や家電の製造工場もいくつか存在する。Chen会長は、製鉄業のある中国企業がSSEZに2億米ドル規模の投資を行う契約の準備を進めていることを明かした。SSEZでは自動車タイヤ製造業の誘致も進めているという。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2654.html