香港経民連、MPFに代わる新年金制度を提唱
財界基盤の香港経済民生連盟(経民連)は11月28日、現行の強制積立年金(MPF)制度を廃止し、被雇用者が積み立てる必要のない中央公積金制度に代えることを特区政府に提案した。
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29日付香港各紙によると、経民連の廬偉国・主席は、労使間で議論が硬直しているMPFオフセッティング問題の処理方法として中央公積金への変更を提唱。中央公積金は政府か香港金融管理局(HKMA)が管理・運営し、被雇用者の月給に応じて雇用主6%、政府が1.5%を毎月積み立てる。MPFオフセッティングによる解雇手当や退職金は廃止し、政府が設置する「解雇手当・失業・障害補助金」から月給6カ月分などの規定を決めて解雇手当を支払うようにする。
雇用主は現在のMPFで積み立てている5%から負担が1ポイント増える。経民連はこの案による新たな年間支出を政府が78億ドル、財界が52億ドルと見込んでいる。さらに政府は「解雇手当・失業・障害補助金」に毎年20億ドルを注入することとなる。
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