ページワン香港撤退、19年の歴史に幕
かねて経営不振が取りざたされていたシンガポール資本の書店チェーン「ページワン」が香港での営業を停止した。11月18日付香港各紙によると、17日に同店の残り2店舗のシャッターに閉店を知らせる紙が張り出されたことで明らかになったもの。
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管財人はKPMG会計事務所が務めているが、ページワンの事務所はすでに外部から連絡が取れない状態となっているようだ。同店はシンガポール人の陳家強氏が1983年に設立、香港には97年に進出した。全盛期には香港内に10店舗を構えていたが、香港初の店舗だった銅鑼湾店は昨年2月に閉店、空港内にあった6店舗も今年3月までにすべて閉店。
尖沙咀の海港城と九龍塘の又一城にある2店舗を残すまでに減っていた。ここ数年、外資系大型書店の撤退や個人経営の書店の苦戦などが多く伝えられているが、香港市民の書籍離れのほか、スマートフォンなどの普及が追い討ちをかけたとみられている。
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