成長の原動力だったアジア、特に中国やインドネシアの紙おむつ事業の不振が足を引っ張った結果となっており、花王や米国勢との競争も激しく、中国の同事業は営業赤字が続き、一方の柱であるインドネシアの紙おむつ事業も営業赤字に転落した。国内の好調で全体では増益を確保したが、成長市場であるアジアの減速が鮮明となった。
アジアでは生活水準の上昇に伴って高付加価値品の需要が高まり、同市場の競争は激化しており、競合各社が高付加価値品の販売を強化する中、ユニチャームは低価格品を軸にアジア市場を開拓してきたため、市場シェアを落とし、シェア挽回へ販促費を増額せざるを得ない状況となっている。同社は今後、日本製おむつの中国輸出を拡大するほか、中国で電子商取引の取り扱いを増やす方針を打ち出している。
(参照)http://asia.nikkei.com/Business/Companies/Asian-slowdown-drags-on-Unicharm