8月の伸び幅が拡大したのは主に前年8月に政府が公営住宅の家賃を立て替えたため基数が低いことによるが、9月はその影響を受けなかった。政府の一過性の措置による影響を除いたCPI伸び率(基本物価上昇率)は同2.3%で、8月の2.1%に比べ拡大した。主に、公共住宅の家賃が上がったことによる。
項目別では、水道・光熱費が同10.3%と最も伸びが大きかった。これは主に前年8月から政府による電気燃料費の特別控除が始まり、比較する基数が低いことによる。次いで住宅が同4.2%、外食が同2.9%、酒・たばこが同2.2%、その他商品が同2.2%、食品(外食含まず)が同2.2%、その他サービスが同2.1%、交通が同1.7%、それぞれ上昇した。一方、耐用品が同5.4%、衣類・履物が同3.6%、いずれも低下した。