ロシア石油大手ロスネフチ、インド製油大手を130億ドルで買収
ロシア石油最大手の国営ロスネフチ率いる企業連合は15日、インド製油大手エッサール・オイルを買収することで合意した。株式98%を約130億米ドルで取得する。双方はロシアのプーチン大統領が第8回新興5カ国(BRICS)首脳会談出席のためインドを訪問したのに合わせて、同買収について最終合意した。
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エッサール・オイルはインドで石油精製所を保有する他、2,700店のガソリンスタンドチェーンも展開する。ロスネフチは上流から下流事業まで手掛ける同社の買収を通じ、成長市場であるインドの需要を取り込むと同時に、ロシア産原油の安定供給先を確保する。
ロスネフチは昨年7月、エッサールと長期原油供給契約を締結。エッサールのヴァディナール製油所に10年間で1億トンを供給するとともに、同製油所の株式資本の最大49%を取得することで合意していた。
エッサール・オイルはインドの大手財閥エッサールのグループ企業。エッサールは過去の過剰投資によりグループ全体で150億ドル規模の負債を抱えており、今回の売却益を債務の返済に充てる。
首脳会談では軍事面の相互協力も話し合われ、両国の大統領は(1)インドの航空機製造大手ヒンドゥスタン・エアロノーティクスと、ロシアの国営兵器輸出企業ロソボロンエクスポルト(ロステックグループ)が、インドで軍用小型ヘリコプター「カモフ226T」200機を合弁生産(2)インドがロシア製地対空ミサイルを購入(3)インドがロシアからフリゲート艦4隻を購入――で合意した。(3)では、2隻をインドで生産する計画だ。
プーチン大統領はまた、「今後20年でインド12箇所に原子力発電所を建設できる力がある」と話し、さらなる協力に積極姿勢を示した。
ソース:http://fbc.de/ost/ost32131/
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