世界銀行、西バルカン諸国の成長見通しを上方修正
世界銀行は9月27日に発表した定期経済報告書で、西バルカン6カ国(SEE6)の経済成長見通しを従来の2.2%から2.4%に引き上げた。堅調な投資に加え、労働市場の改善や公的手当の給付で個人消費が伸びていることを評価した。来年は3.2%、2018年は3.6%の伸びが見込まれる。
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国別でみると、SEE6の中で最も経済規模の大きいセルビアが従来の1.8%から2.5%に上方修正された。一方でマケドニアは政情不安で投資が鈍っているため、3.7%から2%へ大幅な下方修正となった。
SEE6全体の平均失業率は今年20.3%へ改善する。ただ、若年失業率は依然として深刻で、モンテネグロで39%弱、ボスニア・ヘルツェゴビナでは54.3%に上る予測だ。
世銀は、民営化や年金改革などの構造改革を進め、事業環境と公的サービスの改善、省エネ・省資源経済への転換、正社員雇用への障壁除去に向けた措置をとることが安定成長への課題とみている。
SEE6にはバルカン諸国のうち、欧州連合(EU)に未加盟のセルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニア、マケドニア、モンテネグロ、コソボが含まれる。
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