Tex-Giang株式会社のVo Tran Thi Huyen工場長は、今年は大口受注や高付加価値アパレル製品もあるため10%増もまだ可能であると話す。しかし、米国の総輸入に占めるベトナム製品の割合の上昇分のほとんどが、米国市場での中国製品の割合の低下によるものである。
今年7月までの段階で、米国における世界各国からの衣類輸入は昨年同時期の633.9 億米ドルから602.3億米ドルへと4.98%縮小している。同時期に、衣類輸入上位10か国のうちベトナムとバングラデシュの輸出額のみが増加しており、増加幅はベトナムが1.83%、バングラデシュが1.12%である。
同時期の米国への輸出量が前年と比較して減少しているのは中国(8.49%減、213.9億米ドル)、インド(0.97%減、43.9億米ドル)、パキスタン(10.67%減、15.9億米ドル)などである。
米国人の消費額は7月にわずかに減少し、百貨店売り上げも前年と比較すると減少したとBusiness Insider誌は報じている。不振の原因として、米国企業は在庫出荷の遅れ、悪天候、外国人観光客の減少など様々な一時的要因を挙げている。
しかし、Business Insider誌はアメリカ人の衣類や家具・インテリア用品への出費がますます減少していると報じている。こうした傾向は今後、ベトナムの縫製輸出業者にダメージを与える可能性がある。
ガソリン価格が低下したことで米国の消費者の可処分所得は論理的には増加しているが、消費者側の優先順位の変化により、小売業の売り上げは伸びていないと商務省は最近分析している。
Morgan Stanley社が最近発表した報告書によると、ミレニアル世代は10年前の若年層と比較すると家賃、携帯電話、個人的サービスにより多くを支出している。結果として衣類にかける金額は少なくなっているとBusiness Insider誌は述べている。