豪州は1991年後半から2四半期連続でマイナス成長となる景気後退がなく、4半世紀にわたり経済成長が続いている。しかし、足元の成長の主役は民間よりも政府へと移っている。政府消費支出は増え、成長率を0.3%上げている一方で、民間消費の成長率は1〜3月と比べ0.4%減速していて、3年ぶりの低い伸びとなっている。
鉄鉱石など資源輸出の量は過去1年で15%増えたが価格下落が響き、景気を下押ししてしまったりしている中で、産業の高度化や生産性の向上など、資源に依存した経済構造からの転換が、今後も持続的な経済成長を保っていくために不可欠となってくる。
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