今年の演説は、昨年の独立50周年の祝賀ムードとは対照的に、技術革新やグローバライゼーションへの対応やテロの脅威にどう立ち向かうか等の内容に重点が置かれた。
リー首相は、これまで通り民族・言語・宗教に関係なく、1つの国家としての基本思想をしっかり持っていれば、この先の試練にも打ち勝つことができるだろうと力強く語った。
経済面においては、次から次に新しいビジネスモデルが生まれることで、特に中小企業は変化への対応が必要不可欠となるが、苦難を乗り越えれば勝機はあると訴えた。
また、テロ対策の一環として、国内のイスラム教指導者の登録を来年1月から義務づけることを明言したうえで、引き続き民族・宗教の調和を保ち、政治的に協調することを訴えた。
なお、リー首相は、マレー語、中国語での演説が終わり、英語での演説の途中で体調不良のため、一時演説を中断。長時間立ったままだったことで暑さや脱水で体がふらついたが大事には至らず、医師による診察後に演説を再開した。
~The Straits Times 8月22日~
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