味の素、東南アジアで「味の素」「マサコ」など調味料増産へ
東南アジアでは経済成長に伴い、家庭で簡単に調理できる調味料への需要や外食需要が拡大しており、味の素は東南アジアでの調味料増産を決定した。タイでは既存工場の生産設備増強によって2017年8月には調味料の生産能力を4割引き上げる。ベトナムやインドネシアでも17年中に生産能力を2割~8割引き上げる予定だ。総投資額は100億円強。
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味の素は1961年からタイでうま味調味料「味の素」を販売しており、同国の売上高は約1115億円と同社の海外コンシューマーフーズ事業で最大の拠点である。一方でベトナムで「味の素」、インドネシアで「マサコ」など東南アジア各国でトップシェアを持つ調味料を増産する。
味の素は独特の営業体制により東南アジアでシェアを拡大しており、青空市場などに出展する小規模な小売店に現地スタッフが商品を直接届け、その場で現金を回収する仕組みを構築した。この仕組みは代金を確実に回収できるだけでなく、現地スタッフと商店主が密接な関係を築けるという利点もあり、競合他社の浸食を防いでいる。この体制で20年度に東南アジアや南米の食品事業で売上高5000億円という目標を目指す。
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