プノンペン米国大使館代理大使Julie Chung氏によると、カンボジアの経済発展や、有名ブランドのアメリカ製品や投資を誘致できる実力をナイキの出店が裏付けるという。「これは、ここで起こっている経済変化-米国及び米国企業が支援し続けられることを願う変化の証しである」と7月23日の開店式で同氏は述べた。
米国商工会議所エグゼクティブディレクターRonald Marvin氏は、ナイキの進出は、米国企業がカンボジア市場に自信がある前向きなあらわれであると語った。
しかしリテールレベルでは、イオンモールやBoeung Keng Kang 1などといった高級モールやその近辺よりMonivong Boulevardにフラグシップ店の場所を選んだのは、ナイキが全てを賭ける前にまだ市場を試していることを物語っていると複数のアナリストは言う。
「より絶好のロケーションにフラグシップ店を置かなかったのは、当面はカンボジアでの存在を確立したいだけなのかもしれない」と資産コンサルティング顧問Knight Frank CambodiaのSofia Perez氏は述べた。
ナイキのブランドバリューがビジネスには確かに役立つ一方、ブランドバリューを唯一のマーケティングツールとして頼るべきではないと同氏は言う。「ロケーションや店の規模の選択は確実にブランドイメージに影響する。より高価な価格のために消費者は他の付加価値の中でより上質なショッピングの経験をも期待するのであって、その選択は消費者にとっては重要である」。
「ただし、ナイキが消費者への付加価値により効果的なマーケティング戦略を展開できれば、彼らは間違いなく他社への圧力を強めることができる」と同氏は続けた。
photo by CJS*64 “Man with a camera” on flickr