独自動車大手BMW、VWがタイで部品調達を拡大、アジア事業の拠点へ
ドイツ自動車大手のBMWやVW(フォルクスワーゲン)がタイで部品調達を拡大する。BMWは今年8月にも東南アジア初の国際調達拠点をバンコクに設け、VWも今年中にマレーシアの調達拠点をタイに移す。両社の狙いは東南アジア随一のタイの部品調達網を活用してコスト競争力を高め、手薄だったアジア事業を強化することだ。また、品質に優れる部品については世界各地の工場でも活用していくという。
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タイの自動車産業は1960年からの相次ぐ日系自動車メーカーの参入により発展を続け、同国の安定的な経済成長率と平行して拡大してきた。また、2000年代に入ってからは自動車メーカー各社の生産拠点という役割を超え、部品調達・輸出の拠点として位置づけられるようになった。
BMWはタイを世界14ヶ国、約30の工場への輸出拠点に育てるべく、昨年にはタイ工場に11億バーツ(約33億円)を投じて設備を増強しており、2017までに年産能力を2万台に引き上げる予定だ。VWはタイでマレーシアの約3.5倍となる約700社から部品調達をしており、同グループが東南アジア域内に持つ組み立て工場への供給拠点に位置付ける。
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