リテール業務を行っている大手銀行において、中小企業やベンチャー企業の法人口座の開設申請が、平均で10%も門前払いとなっているという。HKMAの阮国恒・副総裁は「成熟した金融システムを持つといわれる香港でこのような事態は問題だ」と懸念を表明、「一様に拒否をするのではなく、個別の事情があることを理解し、臨機応変に対応してほしい。特に十分な財務諸表がないベンチャーにも配慮を」と審査の緩和を各銀行に呼びかけた。
また、名指しはなかったものの「特に多くの企業が選択する大手行の口座申請の困難さが際立っている」と発言、資金洗浄問題などで各国で矢面に立つ香港上海銀行(HSBC)とスタンダード・チャータード銀行を暗に批判した。